TVから突然聞き慣れた歌声が流れてきて、思わず振り向いた。この声はback numberの依与吏(いより)さん。ああ、そうだ新曲の「ヒロイン」だ。
TVに映っていたのはJR SKISKIのCMだった。このCMがなんとも懐かしい感じなんだよねえ。昔々、もう30年くらい前だろうか(えっ、もうそんなに!?)スキー全盛の時代があって、冬の週末は毎週のようにゲレンデに向かうのが当たり前だった。
彼氏・彼女で行く人もいれば、男女混合グループで出かけて、そのなかでさまざまな恋愛模様が繰り広げられることもあって、何かとドキドキざわざわしていたあの時代。
「私をスキーに連れてって」なる映画も登場し、ますますスキー人気が高まったあの頃。その匂いがするんだ、このCMは。あの映画の中で、主人公の女の子(原田知世)がゲレンデを滑り降りてくる男性に指を向け、ピストルを撃つ真似をしたら、その男性が転んでしまうというシーンがあったのだけど、今流れているCMにも同じシーンがあって、なんだかそれを見ただけでうるっときてしまったじゃないか。
やられたー。そうだよね、若い人たちだったらスノボだもんね。スキーって聞いて行きたいなーって思うのは、私たちの年代かもしれない。ああ、行きたいなあ。ゲレンデが私を呼んでいるよ。